花壇が春に一気に華やぐ球根植物は、秋の数十分の作業で決まります。種から育てる草花より失敗が少なく、最初の一歩にうってつけ。要点は「深さ」「向き」「水はけ」の3つです。

植える深さは球根何個分か

よく言われる目安が「球根の高さの2〜3倍の土をかぶせる」。チューリップなら球根の上に5〜10cmの土が乗るイメージです。

  • 浅すぎると霜で持ち上がり、茎が短く貧弱になる
  • 深すぎると芽出しに体力を使い、開花が遅れる
  • 寒冷地はやや深め、暖地はやや浅めで調整

鉢植えの場合はスペースが限られるので、やや浅めでも構いません。

上下の向きを間違えない

球根のとがった方が上、平らで根が出る方が下です。水仙やチューリップは分かりやすいですが、アネモネやラナンキュラスは見分けにくい。迷ったら横向きに寝かせて植えるのも一つの手で、芽は自分で上に向かって伸びていきます。

水はけが何より大事

球根の大敵は過湿による腐れです。

  • 植える前に土へ腐葉土や堆肥を混ぜてふかふかにする
  • 鉢なら鉢底石を必ず敷く
  • 球根どうしは握りこぶし1個分ほど間隔を空ける

密植して翌春に咲かせ、そのまま掘り上げて使い捨てにする「ぎゅうぎゅう植え」も人気ですが、毎年咲かせたいなら間隔を取るのが基本です。

植えた後の管理

植え付け直後にたっぷり水をやったら、あとは乾いたら与える程度で十分。秋に根を張り、冬の寒さに当たることで春の開花スイッチが入ります。寒さに当てるのは必要なプロセスなので、室内に取り込む必要はありません。マンションのベランダでも屋外に置きましょう。

春、土から芽が顔を出したときの嬉しさは格別です。秋のうちのひと手間が、半年後の景色を変えてくれます。