医療費控除の基本ルール:10万円の壁とは
医療費控除は、1月~12月の医療費合計が10万円を超える場合、超過額が控除される制度です。例えば年間医療費が25万円なら、25万円 - 10万円 = 15万円が所得控除の対象。これにより、所得税率が20%の人なら15万円 × 20% = 3万円の還付金を受け取れます。
ただし、上限は200万円。つまり医療費が210万円なら、200万円の控除が受けられます。また、医療費控除は夫婦や親子で合算が可能。家族全員の医療費を合わせて10万円を超えれば、配偶者が控除を受けることもできます。
対象となる医療費と対象外の費用
対象となるのは、診察料、入院費、薬局で買った医薬品、通院時の交通費(ただし自家用車のガソリン代は除外)、歯科治療、治療を目的とした美容整形など。対象外は、予防接種、健康診断、ビタミン剤などの栄養剤、医療用ウィッグ、美容目的の治療などです。
判断が難しい場合は、領収書の「診療内容」欄をチェック。「疾病の治療」と明記されていれば対象になることが多い。レーシック手術は「視力矯正」という医学的治療なので対象。矯正眼鏡は対象外というルールになっています。
確定申告の手続きと必要書類
医療費控除を受けるには、確定申告書類に「医療費控除の明細書」を添付する必要があります。全ての領収書をまとめ、病院別・診療科別に集計シートを作成。医療費通知(健保組合が年1回送付)があれば、それも合わせて提出すると認められやすくなります。
令和6年以降は、e-Taxを使うと簡単。医療費明細書のExcelファイルがダウンロードできるため、領収書の金額を入力するだけで計算が完了。郵送による申告も可能で、通常1か月~1.5か月で還付金が振込まれます。医療費が多い年(手術や入院の年)は必ず確定申告を検討する価値があります。