コンポストは思っているより手軽

コンポストとは、生ゴミを微生物の力で分解して堆肥にする仕組みです。家庭から出るゴミの3〜4割は生ゴミと言われ、これを減らせばゴミ袋の量も、収集にかかる環境負荷も下がります。庭がなくてもベランダや室内で始められる方法があります。

初心者におすすめは「バッグ型」か「段ボール型」

  • バッグ型コンポスト:専用の通気性バッグに基材を入れて使う。ファスナー付きで虫が入りにくく、ベランダ向き
  • 段ボールコンポスト:段ボール箱にピートモスともみ殻くん炭を入れるだけ。費用がほとんどかからず試しやすい

どちらも基本は同じ。基材に生ゴミを混ぜ、微生物に分解してもらうだけです。

毎日の手順

1. 生ゴミを細かく刻む(分解が早まる)

2. 基材の中央を掘り、生ゴミを入れて土をかぶせる

3. スコップで全体をよく混ぜて空気を入れる

4. これを毎日繰り返す。1日に入れる量は500g程度まで

におい・虫の対策

コンポストで挫折する原因のほとんどが、においと虫です。原因はだいたい決まっています。

  • 酸っぱいにおい・腐敗臭→水分過多か空気不足。乾いた基材を足し、よくかき混ぜる
  • コバエ→生ゴミが表面に露出している合図。必ず基材で完全に覆う。気になればフタや防虫ネットを使う
  • 分解が進まない→寒い時期は微生物の働きが鈍る。米ぬかを少量足すと発酵が活発になる

入れてはいけないものもあります。貝殻や大きな骨は分解されにくく、大量の油や腐った肉はにおいの元になります。

堆肥として使えるまで

生ゴミを入れるのをやめて2〜3週間ほど熟成させると堆肥が完成します。プランターの土に2〜3割混ぜれば、野菜や花がよく育ちます。ゴミが減り、土が増え、野菜まで採れる——一度この循環を体験すると、生ゴミを見る目が変わります。まずは小さな段ボール一箱から始めてみてください。