「辛口ください」をやめてみる
日本酒を選ぶとき多くの人が「辛口」と言いますが、辛口は塩辛いわけでも刺激があるわけでもなく、甘さが控えめという程度の意味。これだけでは好みに当たりません。味は二つの軸で考えると分かりやすいです。
- 横軸:甘い⇔すっきり
- 縦軸:香りが華やか⇔香りが穏やか
四つのタイプで考える
この二軸を組み合わせると、ざっくり四タイプに分かれます。
- 華やか×すっきり:大吟醸系。果実っぽい香りで飲みやすく、入門に最適
- 華やか×甘い:デザート的。食前や食後にちびちびと
- 穏やか×すっきり:食中酒の王道。料理の邪魔をしない
- 穏やか×コク:燗にすると化ける。常温〜ぬる燗で
苦手意識がある人は、まず華やか×すっきりの一本から始めるのが裏切られにくい。
温度で表情が変わる
同じ一本でも、冷やすと香りが締まってシャープに、温めると甘みとふくらみが出ます。迷ったら次の目安で。
- 香り重視の酒は 10〜15度 くらいの軽い冷やし
- コクのある酒は 40度前後のぬる燗
お店での頼み方
専門店なら「フルーティーで飲みやすいのを少しだけ」と伝えればまず外しません。飲み比べセットがあれば迷わずそれを。小さいグラスで三種ほど試せば、自分の地図が一気に描けます。
お酒は体質や体調に左右されます。合間に水(和らぎ水)を挟みながら、無理のない量で味の違いを楽しんでください。
