初期化すれば直るかもしれない。そう思いつつ踏み切れない理由は、何が消えるのか分からないからです。写真や保存したパスワード、業務で使うソフトの扱いを先に整理すれば、作業そのものは落ち着いて進められます。
この記事でわかること
- 初期化で解決する不調と、しない不調
- 事前に控えておくものの範囲
- WindowsとMacそれぞれの流れ
- 売却や譲渡の前に必要な手当て
こんな人に向いています
- 動作が重く、原因が絞れない人
- 人に譲る、下取りに出す予定の人
- バックアップの範囲が分からない人
- 初期化という言葉自体が不安な人
まず「初期化で直る不調か」を見分ける
初期化は万能ではありません。原因が機器側にある場合は、やり直しても同じ状態に戻ります。
- 初期化が向く:設定やソフトの積み重なりによる不調、譲渡前の消去、入れ直したい場合
- 向かないことがある:起動時に異音がする、特定の操作で必ず止まる、画面や端子の不具合
- 先に試す価値があるもの:不要なソフトの削除、起動時に動くものの整理、保存領域の空け、更新の適用
起動すらできない場合は、初期化の前に回復用の環境から起動する必要があります。順序を飛ばすと復旧の手が減ります。
控えるものは「ファイル」だけではない
初期化で失われるのは保存した書類だけではありません。控えの範囲を広めに取ってください。
- 書類、写真、動画、ダウンロードした資料
- メールの保存データと送受信の設定
- ブラウザのお気に入り、保存した入力情報
- ソフトの認証情報と、入れ直すための入手先
- 二段階認証の設定と、予備の確認手段
二段階認証を端末のアプリで管理している場合、初期化で手段を失うと復旧が難しくなります。移行や予備の確認手段を先に用意してください。外付けの保存先とオンラインの保存先を両方使うと安心です。
Windowsでの流れ
設定の中にある回復に関する項目から、この端末を初期状態に戻す操作を選びます。表示の名称や位置はバージョンによって異なるため、画面の案内に沿って進めてください。
- 個人用ファイルを残すか、すべて削除するかを選ぶ
- 残す場合でも、入れたソフトと設定は消える
- 譲渡の場合は、すべて削除する側を選ぶ
- 電源が落ちない環境を確保し、作業中は操作しない
Macでの流れ
設定の一般にある、転送またはリセットに関する項目から、すべての内容と設定を消去する操作を選びます。
- サインインしている各種サービスからの解除が案内される
- 管理者のパスワードと、サインインに使う情報が必要になる
- 古い機種では、回復用の環境から起動して消去と再インストールを行う形になる
終わった後と、譲渡の前に
初期化の直後は更新が未適用の状態です。通信につないで更新を当て、そのうえで必要なソフトを戻します。すべてを一度に入れ直すより、使う順に入れていくほうが不調の切り分けがしやすくなります。
譲渡や下取りに出す場合は、端末に紐づいたサインインの解除や、盗難対策の機能の解除が必要です。解除せずに渡すと、受け取った側が使えない状態になります。
消す作業の前に、紐づけを外す作業がある。
保存領域が暗号化されている場合、復旧用の鍵を控えていないと操作が進まないことがあります。作業前に確認してください。
よくある質問
Q. ファイルを残す初期化なら安心ですか
書類は残りますが、入れたソフトと設定は失われます。また処理中の不具合で失われる可能性はゼロではないため、控えは必ず取ってください。
Q. どれくらい時間がかかりますか
機種や保存されている量によって大きく異なります。途中で中断できない作業のため、時間に余裕のある日に行ってください。
Q. 初期化しても重さが戻りません
機器側の問題や、保存領域の劣化が疑われます。無理に繰り返さず、購入店や修理窓口で点検を相談してください。
まとめ
- 初期化で直る不調かどうかを先に見分ける
- 控えるのはファイルだけでなく認証の手段も含む
- 譲渡前はサインインと盗難対策の解除を忘れない