まず買うのはこの4つだけでいい
刺繍店に行くと道具が山ほど並んでいて、何を買えばいいか迷います。でも最初に必要なのは次の4つで十分です。
- 刺繍枠(直径10〜12cm):木製でもプラスチックでもいい。布をピンと張るための道具で、これがあるだけで縫い目が驚くほど安定する
- フランス刺繍針の5〜10番セット:番号が小さいほど太い。25番刺繍糸を2〜3本どりで使うなら7番あたりが万能
- 25番刺繍糸:DMCやコスモが定番。まずは好きな色を3〜4色だけ。1本40〜50円なので気軽に試せる
- 糸切りばさみ:先がとがった小さいものが使いやすい。家庭用の裁ちばさみでは細かい糸が切りにくい
布は手元にある木綿のハンカチや、使わなくなったシャツの背中部分でも練習になります。専用の「コングレス」や「リネン」は慣れてからで構いません。
練習はこの順番でやると伸びる
いきなり花や動物の図案に挑むと、線がガタガタになって嫌になります。地味でも次の順で手を動かすと、3日ほどで見違えます。
1. 直線のランニングステッチ:点線を縫うだけ。針を出す間隔を3mmで揃える感覚をつかむ
2. バックステッチ:1本の線をきれいに描ける基本。図案の輪郭はほぼこれで描ける
3. サテンステッチ:面を糸で埋める。最初は5mm四方の小さい四角を埋める練習から
4. フレンチノット:糸を巻いて作る粒。花の中心や目に使える、覚えると一気に表現が広がる
つまずきポイントを先回りで潰す
- 糸がねじれて団子になる→針に通したら糸を指で軽くしごき、ときどき針を垂らして自然にほどく
- 裏がぐちゃぐちゃ→縫い始めは玉結びせず、数針すくって糸端を押さえる「捨て針」を覚えると裏が平らになる
- 布に図案を写せない→水で消えるチャコペンか、トレーシングペーパーをあてて鉛筆でなぞる方法が確実
最初の一枚は下手で当然です。私も最初のサテンステッチは雑巾みたいでしたが、ハンカチ3枚分縫ったあたりから糸が素直に並ぶようになりました。完成品をひとつ手元に残すと、半年後に見返したとき上達が実感できて続けやすくなります。
