Wi-Fiが遅い、切れる。買い替えの前に置き場所を見直すと改善することがあります。向く場所と避けたい場所、電波を弱める要因、2.4GHzと5GHzの使い分け、切り分けの手順までまとめました。
動画が止まる。通話が切れる。特定の部屋だけ遅い。そんなときは、買い替えを考える前に置き場所と設定を見直すと解決することがあります。電波は目に見えないぶん、周囲の条件の影響を受けやすいものです。
この記事でわかること
- ルーターを置くのに向いた場所と、向かない場所
- 電波を弱める家の中の要因
- 2.4GHzと5GHzの使い分け
- 遅いときに確認する順番
- 中継機やメッシュを検討する目安
電波はルーターから球状に広がる
Wi-Fiの電波は、ルーターを中心に全方向へ広がります。そのため置き場所によって、届く範囲の使われ方が大きく変わります。
- 家の隅に置くと、電波の一部は外へ向かって無駄になります
- 床に近いほど、家具や床に吸収されやすくなります
- 間にある壁や物の材質によって、弱まり方が変わります
つまり「家の中心寄り」「床から少し高い位置」「周囲に物が少ない」という三つの条件に近づけるのが基本になります。
置き場所の基本と避けたい場所
- 生活の中心に近い部屋で、床から少し高い位置に置く
- 棚の上など、周囲が開けている場所が向いています
- 縦置きか横置きかは、製品の想定どおりに。向きで届き方が変わります
避けたいのは次のような場所です。
- 床への直置き
- テレビの裏、金属製ラックの中、扉付き収納の中
- 窓のすぐ横。電波が屋外へ抜けやすくなります
- 電子レンジや大型の水槽のそば
電波を弱めるもの
水分と金属は電波を通しにくいとされています。
- 水槽、大きな鉢植え、浴室まわり
- 冷蔵庫、金属のドア、鉄筋コンクリートの壁
- 使用中の電子レンジは2.4GHz帯と干渉することがあります
よく使う部屋とルーターの間に、これらが並んでいないかを確認してください。
2.4GHzと5GHzを使い分ける
多くのルーターは二つの電波を出しています。
- 5GHz帯:速度を出しやすい一方、障害物に弱い。同じ部屋や近い距離向き
- 2.4GHz帯:速度は控えめだが、壁を回り込んで遠くまで届きやすい
- 接続先は機器側の設定で選べます。名前の末尾で見分けられる製品が多いです
- 近くでは5GHz、離れた部屋では2.4GHzに手動で切り替えると体感が変わります
遅いときに確認する順番
- 他の端末でも遅いか確認する。一台だけなら端末側の問題です
- ルーターと回線機器を再起動する
- 有線でつないで比べ、Wi-Fi側の問題か回線側かを切り分ける
- 同時に使っている台数と、大きなダウンロードの有無を確認する
- 特定の時間帯だけ遅いなら、回線の混雑も考えられます
順番に切り分けると、買い替えが必要かどうかの判断がつきます。
それでも届かないときの選択肢
- 一部屋だけ弱い場合は中継機。電波が十分届く場所と弱い場所の境目に置くのがコツです
- 家全体をむらなく使いたい場合はメッシュWi-Fi。複数台で面をつくります
- 有線を引ける経路があるなら、離れた部屋にアクセスポイントを置く方法も有効です
- 古い製品は対応する規格が限られます。接続する機器が増えた家庭では、世代の確認も必要です
設定面で見直せること
- 管理画面から、本体の更新があるか確認する
- 接続台数が多い家庭では、使っていない機器の接続を切る
- 集合住宅で近隣の電波と混み合う場合、使用する帯や通信の設定を変えられる製品があります
- パスワードを初期のままにしない。見知らぬ機器がつながっていないか一覧で確認する
よくある質問
Q. ルーターを2台つなげば広くなりますか
単純に並べると電波が干渉したり、設定が複雑になることがあります。範囲を広げたいなら、中継機やメッシュ対応の製品を組み合わせるほうが扱いやすいとされています。
Q. 置き場所を変えても改善しません
回線側や、契約している速度が原因の場合があります。有線接続で比べて差がないなら、回線事業者に相談するのが順序です。
Q. 金属を含む断熱シートを窓に貼ったら遅くなりました
金属を含む素材は電波を反射することがあるとされています。ルーターと使う部屋の間にある場合は、位置関係を見直してください。
まとめ
- 家の中心寄り、床から少し高い位置に置く
- テレビ裏や金属収納、窓際は避ける
- 近くは5GHz、遠い部屋は2.4GHz
- 遅いときは端末・機器・有線の順で切り分ける
- 一部屋なら中継機、家全体ならメッシュ