のどの違和感や鼻のむずむずを感じた最初の日に何をするかで、その後の数日は変わります。体で起きていることを踏まえ、無理なくできる初期対応と受診を考える目安をまとめました。
朝起きたら、のどの奥がいがらっぽい。くしゃみが増え、体が少し重い。この段階で「まだ大丈夫」と普段どおり動いてしまい、翌日に本格的な不調へ進んだ経験は誰にでもあるはずです。風邪のひき始めにできることは限られていますが、限られているからこそ、やることを絞れば実行できます。
この記事でわかること
- ひき始めに体の中で起きているとされること
- 最初に減らすべきは薬ではなく予定という考え方
- 部屋の環境と水分のとり方
- 食事と睡眠で意識したい点
- 受診を考える目安と、周囲にうつさない工夫
こんな人に向いています
- 毎年この時期に体調を崩しやすい人
- 仕事や家事を休みにくく、悪化させがちな人
- 家族にうつしたくない人
前提として、いわゆる風邪の多くはウイルスによるものとされ、特定の薬でウイルスそのものを消す方法は一般的ではありません。市販薬の多くは、つらい症状をやわらげるためのものです。したがって初期にできるのは、体が回復に使う力を邪魔しないことに尽きます。なお、症状の判断と治療については、最終的に医師や薬剤師など専門家に確認してください。
ひき始めに体で起きていること
のどの違和感やだるさは、体が反応を始めているサインだとされています。この時期に無理を重ねると、回復に回るはずの力が削られます。
- 微熱やだるさは、体が対応している過程で起こることがある
- 睡眠不足や強い疲労が続くと、回復が長引きやすいとされています
- 「動けるから大丈夫」は、体の状態を表していない
最初の一日か二日をどう過ごすかが、その後の予定を左右します。
まず減らすのは予定
薬を探す前に、スケジュールを見直すほうが効果的です。
- その日のうちに、翌日の予定を一つか二つ減らす
- 夜の用事を先に外し、早く寝られる状態を作る
- 人と長時間接する予定は、可能なら日を変える
環境と水分
過ごす部屋の条件を整えるだけでも、のどの不快感は変わります。
- 空気が乾く季節は、加湿や洗濯物の室内干しで湿度を保つ
- 室温は寒さを感じない程度に保ち、寝ている間に冷えないようにする
- 水分はこまめに。温かい飲み物はのどの不快感をやわらげると感じる人が多い
- 飲み込むのがつらいときは、一度に多く飲まず回数を増やす
食事と睡眠
食欲が落ちている時に、無理に量を食べる必要はありません。
- 消化しやすく、温かいものを少量ずつ
- 食べられるなら、たんぱく質を含むものを一品入れる
- 果物や野菜を無理のない範囲で取り入れる
- 睡眠はふだんより早く入る。夜の時間を削らない
受診を考える目安
次のような場合は、早めに医療機関へ相談してください。
- 高い熱が続く、息苦しさがある、水分がとれない
- 強い頭痛や、胸の痛みを伴う
- 数日たっても悪化が続く、いったん良くなって再び悪化した
- 持病がある、妊娠中、高齢者や小さな子どもの場合
周囲にうつさないために
自分の回復と同じくらい大切なのが、広げないことです。せきやくしゃみが出るときは口と鼻を覆い、手を洗う回数を増やします。共用のタオルを分ける、寝る部屋を分けるといった対応も、家族内での広がりを抑える助けになるとされています。
市販薬を使う場合は、含まれている成分が重ならないよう、複数を自己判断で併用しないでください。持病の薬がある人は、飲み合わせについて薬剤師に相談すると安心です。表示された用法と用量を守ることが前提になります。
よくある質問
Q. 汗をかけば治りますか
厚着で無理に汗をかく方法は、脱水や体力の消耗につながることがあります。寒さを感じない程度に保ち、水分をとるほうが現実的です。
Q. お酒を飲むと寝つきがよくなりますか
寝つきが早くなったように感じても、睡眠の質が下がるとされています。回復を優先する時期は控えるほうが無難です。
Q. 熱がないのに休む必要はありますか
熱の有無だけで判断はできません。だるさやのどの痛みがあるなら、活動量を落とすほうが長引きにくくなります。判断に迷うときは、医師や薬剤師に相談してください。
まとめ
- 最初の一日か二日は、薬より予定を減らすことを優先する
- 湿度、保温、こまめな水分でのどの負担を減らす
- 息苦しさ、水分がとれない、悪化が続く場合は早めに受診する