大分県別府市の鉄輪温泉は、街じゅうから湯けむりが立ちのぼる湯治の里です。自炊しながら長逗留する貸間の文化、地獄蒸し料理、石菖を敷いたむし湯など、別府ならではの温泉の使い方を紹介します。
見どころ
鉄輪(かんなわ)温泉は、大分県別府市にある温泉地で、別府八湯のひとつに数えられます。坂道の街のあちこちから蒸気が噴き出し、屋根の間を湯けむりが流れていく光景は、別府の湯けむり・温泉地景観として国の重要文化的景観に選定されているとされています。鉄輪の特徴は、湯を「浸かるもの」だけでなく「蒸すもの」として使ってきた点にあります。噴気を利用して食材を蒸す地獄蒸し、薬草を敷いた床に横たわるむし湯など、蒸気そのものを生活に取り込んできました。自炊しながら長期滞在する貸間の宿が今も残り、湯治の街としての性格が色濃く残っています。
こんな人におすすめ
- 温泉を「蒸す」文化に興味がある人
- 自炊しながら滞在する湯治スタイルを試したい人
- 湯けむりの立つ街並みを歩いて撮影したい人
- 別府の共同浴場をいくつも巡りたい人
アクセス・楽しみ方
- 鉄道はJR別府駅が起点で、鉄輪方面の路線バスで向かうのが一般的です
- 車では東九州自動車道別府ICから市街方面へ下ります
- 街は坂が多いため、歩きやすい靴で巡ると快適です
- 噴気の吹き出し口には近づかず、柵や案内表示に従って見学しましょう
まとめ
鉄輪温泉は、湯を浴び、蒸し、食べるという三つの使い方が同じ街の中に揃った稀有な温泉地です。地獄蒸しで昼食をとり、共同浴場で汗を流し、むし湯で体を温める——一日過ごすだけで、別府が湯治の街として積み上げてきた知恵の厚みが体に残ります。
※最新情報は各公式サイト・観光協会サイトでご確認ください。