地震の備えというと食料や水を思い浮かべますが、それ以前にやるべきは家具の固定です。なぜなら、揺れた瞬間に大きな家具が倒れてくれば、避難する前にケガをして動けなくなるから。優先順位をつけて取り組みましょう。
まず寝室から手をつける
就寝中は無防備で、とっさに身を守れません。
- 背の高いタンスや本棚を寝ている人の上に倒れない配置にする
- どうしても置くなら、頭の方向には置かない
- ベッドの近くにガラス物や落下物を置かない
寝室が安全なら、生存率は大きく変わります。
固定の具体的な方法
器具はホームセンターで手に入ります。効果の高い順に組み合わせるのがコツ。
- L字金具で壁の下地(柱)に直接ネジ留め(最も強力)
- 突っ張り棒を家具と天井の間に、家具の奥側へ設置
- 家具の前下に板を挟む「ストッパー式」で前傾させる
- 突っ張り棒とストッパーの併用で効果が上がる
賃貸で壁に穴を開けられない場合は、突っ張り棒+ストッパーの組み合わせが現実的です。
家電と小物も忘れずに
- テレビは耐震マットや固定ベルトで台に固定
- 食器棚は扉に開き防止ラッチをつける(中身の飛び出し防止)
- ガラス扉には飛散防止フィルムを貼る
避難経路を塞がない配置
固定と同じくらい大事なのが、家具の置き方です。
- 廊下やドアの近くに倒れそうな家具を置かない
- 倒れても出入り口を塞がない向きにする
- 玄関までの動線上には背の低い家具だけにする
数字で実感する
過去の大地震では、負傷原因の3〜5割が家具の転倒・落下によるものという調査もあります。逆に言えば、固定すればその多くを防げるということ。費用は1部屋あたり数千円程度。命の値段としては安いものです。今日、寝室の一台からでも始めてみてください。

