地震直後の心理的パニック
大地震が起きると、誰もが一瞬のパニック状態に陥ります。その時に咄嗟に取った行動が、その後の運命を左右することもあります。事前に「もしこうなったら、こうする」という体と脳の記憶を作っておく(条件反射)ことが、災害時の生き残る確率を高めます。
地震が起きたら、揺れが収まるまでの数秒から数分間の行動が生死を分けます。自宅・職場・屋外での判断と実行手順を解説。
大地震が起きると、誰もが一瞬のパニック状態に陥ります。その時に咄嗟に取った行動が、その後の運命を左右することもあります。事前に「もしこうなったら、こうする」という体と脳の記憶を作っておく(条件反射)ことが、災害時の生き残る確率を高めます。
地震を感じたら、まず「そこで身を守る」。外に逃げる判断は後。
机やテーブルの下に隠れる(ドロップ・カバー・ホールド・オン):
1. できるだけ近い机の下に潜り込む(探している時間がもったいない)
2. 頭と首を両手で守る
3. 揺れが収まるまでその姿勢を保つ(動かない)
機械的にこれを体に叩き込むことが重要。家族で月1回、「机の下に隠れる練習」をするのも効果的です。
机がない場合:
避けるべき行動:
火の始末:
ガスコンロを使っていれば、まず火を消す(多くのガス栓は、地震で自動遮断されるが、確認する)。
脱出経路の確保:
家族の安否確認:
電話は使わず、家の中で家族を呼び集める。連絡が必要なら、災害伝言ダイヤル(171)を利用。
これが最も重要な判断。
倒壊の危険が「低い」場合(戸建て・マンション新築、木造2階以下):
倒壊の危険が「高い」場合(古い木造、ブロック塀の近く):
判定のポイント:
新耐震基準(1981年以降)で建てられた建物は、震度7でも倒壊しにくいため、無理に外に出る必要はありません。
ビル・オフィス内:
建物から脱出する際:
トイレや浴室:
道路上:
駅・駅のホーム:
自動車運転中:
経験直後の家族(特に子ども)は、異常な興奮状態か、逆にショック状態に陥ります。
その場でできることs:
避難所到着後:
地震直後の数分間の行動は、条件反射に頼ります。月1回、「地震が来たら」というシミュレーションを家族で実施することが、本番での素早い判断につながります。
誤)地震が来たら、すぐ外に逃げる
正)揺れが大きい地震は、走る時間がない。まず身を守る。
誤)停電だから懐中電灯がないと危ない
正)懐中電灯があると便利だが、スマホのライトでも足りる。暗いことより、ケガを防ぐほうが優先。
誤)大きな揺れは短いから、じっとしていれば安全
正)余震が来る可能性が高い。揺れが収まっても、数時間は警戒が必要。
地震直後の行動は、訓練で身に着けた習慣が全てです。「自分たちはどこにいるか」「揺れたらどこに隠れるか」を、職場・学校・自宅など、日常的に行く場所ごとに考えておくことが、いざという時の対応を早めます。この月、まずは家族会議を開き、「地震が起きたら」をシミュレーションしてください。それが最初の一歩です。