👵 介護・シニア

介護にかかるお金の現実と親の資産を守るための資金計画

2016-01-26 公開 📖 約4分で読めます 👀 19

介護費用の不安は、見えないことから生まれます。親のお金の把握、費用を三つの層に分ける考え方、保険の対象外になりやすい出費、負担を軽くする制度の入口、きょうだいとの話し方までを整理しました。

📋 目次(タップで開閉)
  1. この記事でわかること
  2. こんな人に向いています
  3. 最初にやるのは親のお金の見取り図
  4. 費用は三つの層に分けて考える
  5. 保険の対象外になりやすい出費
  6. 負担を軽くする制度の入口
  7. きょうだいとお金の話をするときの作法
  8. 期間を見誤らない
  9. よくある質問
  10. まとめ

親の介護が現実になったとき、最初に詰まるのはお金の話です。いくらかかるのか分からない。親の通帳がどこにあるのかも知らない。

費用の総額は、介護の形と期間で大きく変わります。地域や事業者によっても違うため、相場を調べただけでは安心につながりません。先に手をつけるべきは、親のお金の全体像を把握し、使える制度の入口を知っておくことです。なお制度の適用や負担の額は条件で変わるため、ケアマネジャーや自治体の窓口など、専門家と公的機関に確認してください。

この記事でわかること

  • 親のお金の全体像をどう把握するか
  • 介護費用を三つの層に分けて見る方法
  • 保険の対象外になりやすい出費
  • 負担を軽くする制度の入口と相談先

こんな人に向いています

  • 親の介護が近いが、お金の話を切り出せていない
  • 在宅と施設のどちらにすべきか迷っている
  • 想定外の出費が続いて不安がある
  • きょうだいと費用の分担を決めたい

最初にやるのは親のお金の見取り図

相場を調べる前に、手元の資源を確かめます。

  • 毎月入る年金などの収入
  • 預貯金のある金融機関と、おおよその残高
  • 加入している保険。医療や介護に備えた契約があるか
  • 持ち家かどうか。住まいの維持にかかる費用
  • 支払い中の負債や、定期的な引き落とし

親が元気なうちに、保管場所と連絡先だけでも共有しておくと後が楽になります。本人の判断力が落ちてからでは、手続きが一気に難しくなります。

費用は三つの層に分けて考える

ひとまとめにすると判断できません。性質で分けます。

  • 毎月決まって出る層:サービスの利用料、施設の利用料、食費など
  • 時々まとまって出る層:住まいの改修、介護用品、入居時に必要な費用
  • 医療と重なる層:通院、入院、薬

在宅と施設では、どの層が重くなるかが変わります。在宅は家族の時間という見えない負担が加わり、施設は毎月の支出が読みやすくなる代わりに総額が上がりやすいとされています。どちらが向くかは、本人の状態と家族の働き方で決まります。

保険の対象外になりやすい出費

想定を崩すのは、保険で見てもらえない部分です。

  • 支給の上限を超えて使ったサービスの分
  • 日常の消耗品。紙おむつや清拭の用品など
  • 施設での居住環境の差額、日用品、理美容
  • 家族の交通費。遠くに住んでいると積み上がります
  • 住まいの改修で、助成の範囲を超えた工事

毎月いくらの自己負担になるのかは、担当のケアマネジャーに計算を依頼できます。想定を紙に書き、親の収入で足りるかを先に見ておきます。

負担を軽くする制度の入口

制度は申請しないと使えません。入口だけでも押さえます。

  • 介護の負担が一定を超えたときに戻る仕組み
  • 医療と介護を合わせて見る仕組み
  • 所得や資産の状況に応じた負担の軽減
  • 住まいの改修や、用具の購入に関する給付
  • 税の申告で、介護にかかった費用の一部を控除できる場合

対象になる条件や、戻る時期は制度ごとに異なります。まずは地域包括支援センターや市区町村の窓口で、該当しそうな制度を一覧にしてもらうのが早道です。

きょうだいとお金の話をするときの作法

もめる原因は、金額よりも見えないことです。

  • 支出を記録し、誰が何を払ったかを残す
  • 親のお金と家族のお金を混ぜない。口座と帳面を分ける
  • 現金以外の負担も見えるようにする。通院の付き添い、連絡の手間
  • 方針を決める場を、年に一度でも設ける

記録は、将来の相続の話し合いでも役に立ちます。立て替えたままにせず、その都度精算する形が後を濁しません。

期間を見誤らない

介護は短期で終わるとは限りません。長くなる前提で設計します。

  • 貯蓄を取り崩す速さを把握し、何年もつかを概算する
  • 住まいを売る、貸すといった選択は時間がかかるため、早めに検討する
  • 本人の判断力が落ちる前に、代理の仕組みを考えておく
  • 家族が仕事を辞める判断は、収入が止まる影響まで含めて考える

成年後見や家族での信託といった仕組みには、向き不向きがあります。取り入れる前に、専門家へ相談してください。

よくある質問

Q. 親のお金を家族が立て替えてもよいのでしょうか

やむを得ない場面はありますが、記録を残すことが前提です。領収書と出納の控えを残し、最終的には親のお金で精算する形にしておくと、後の説明がつきます。

Q. 在宅のほうが安く済みますか

支出だけ見れば抑えやすい場合があります。ただし家族の時間と体力が代わりに使われます。働き方を変えた結果、世帯の収入が下がることもあるため、金額だけでは比べられません。

Q. お金が足りなくなりそうなときは、どこに相談しますか

まずは担当のケアマネジャーと、市区町村の窓口です。サービスの組み替えや、負担を軽くする制度の確認ができます。早いほど、選べる手が多く残ります。

まとめ

  • 相場を調べる前に、親の収入と資産の見取り図を作る
  • 費用は毎月・まとまった出費・医療の三層に分けて見る
  • 制度は申請制。該当するかは窓口と専門家に必ず確認する
#介護費用 #親の介護 #資金計画 #介護保険 #家族の話し合い #制度の活用
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