朝、窓の内側がびっしり凍る。熱湯をかけるとガラスが割れることがあります。寒い地域で実際に使われている、ガラスを傷めない解消の手順と、そもそも凍らせない予防までまとめました。
冬の朝、カーテンを開けると窓の内側が白く凍っている。寒い地域では珍しくない光景です。急いでいるときについやってしまうのが、熱いお湯をかけること。しかしガラスは急な温度差に弱く、割れる原因になります。凍った窓は、力でも熱でもなく、順番で解くものです。
この記事でわかること
- 窓が凍る仕組みと、凍結が結露の延長である理由
- ガラスを傷めない解消の手順
- 使ってよい道具と、使ってはいけない道具
- 翌朝から凍らせないための予防
窓の凍結は、室内の水蒸気が冷えたガラスで水になり、それがそのまま凍ったものです。つまり原因は外の寒さだけでなく、室内の湿気にもあります。解消と予防は別の作業ですが、どちらも同じ原因に向かっています。
手順その一 部屋を先に温める
いきなりガラスに触るより、部屋の空気を温めるほうが安全です。
- 暖房を入れ、カーテンは開けて空気がガラスに当たるようにする
- 窓の近くに温風を送るときは、一点に当て続けず左右に動かす
- 数分待つだけで、表面の氷がゆるんできます
手順その二 ぬるま湯と樹脂のヘラ
氷がゆるんだら、落とす作業に移ります。
- 熱湯ではなくぬるま湯を布に含ませ、押し当てるように拭く
- ゆるんだ氷は、樹脂製のヘラやカードで下に向かってすくい落とす
- 落ちた水はすぐに拭き、サッシの溝にたまった水も取る
金属のヘラは細かい傷を残し、その傷が次に割れる起点になります。避けましょう。
手順その三 溶けた水の後始末
凍結を放っておくと、溶けた水が別の問題を呼びます。
- サッシに水が残ると、翌朝そこが凍って窓が開かなくなります
- 木枠やクロスが濡れたままだと、傷みやカビにつながります
- 吸水性のテープを下枠に貼っておくと、床への流れを抑えられます
やってはいけないこと
- 熱湯をかける: 温度差でガラスが割れることがあります
- 金属のヘラで削る: 傷が入り、次の破損につながります
- 温風を一点に当て続ける: 局所的な温度差ができます
- 凍ったまま無理に開ける: ゴムのパッキンや戸車を痛めます
そもそも凍らせない工夫
寒い地域では、取ることより凍らせないことに手をかけるのが一般的です。原因は室内の湿気なので、そこを減らします。
- 寝る前に短時間だけ換気し、たまった水蒸気を外に出す
- 加湿器は控えめにし、洗濯物の室内干しは窓から離す
- 厚手のカーテンは窓から少し離し、空気が動く隙間を残す
- 窓に断熱のシートを貼る、内側にもう一枚の建具を足す
断熱のシートは貼るだけで効果が出やすく、朝の手間がはっきり減るとされています。貼る前にガラスの汚れと水気を落としておくと、はがれにくくなります。
よくある質問
Q. 賃貸でも対策できますか
貼ってはがせるタイプの断熱シートや吸水テープなら、原状回復しやすい方法です。窓そのものに手を加える工事は、必ず管理会社に相談してください。
Q. 車用の解氷スプレーを窓に使ってよいですか
使えることもありますが、製品によって対象が決められています。必ず表示を確かめ、室内では換気をしながら使いましょう。
Q. 毎朝凍るのは家の性能が悪いのですか
古い一枚ガラスの窓では起こりやすいとされています。ただし湿気の出方でも変わるため、まず換気と加湿の見直しから試すと判断しやすくなります。
まとめ
凍った窓は、部屋を温める、ぬるま湯でゆるめる、樹脂のヘラで落とす、水を拭く、の順で片付きます。そして翌日からは湿気を減らす側に手をかける。これで冬の朝のいらだちは、ずいぶん軽くなります。